整備(故障)記録・・・その7

■火災からの復活(2008.09.06)

・それは、ある冬の日。「Z1300 牡蠣ミーティング」で江田島に宿泊し、フェリーで広島港についてフェリーから降りたときにおきました。エンジンの調子が悪くてこずっていたときに「火が出てる!」と誰かが・・・なんとまたの下に焚き火が?

・整備不良が原因で愛車が燃えてしまいました。メインハーネスがショートして燃料に引火したようです。幸い軽症でメインハーネスを交換すれば復活できそうです。せっかくなので、オイル消費とエンジンからの異音の原因も解決すべくヘッドを開けてみることにしました。

  

・ヘッドライトをはずし、バッテリーをはずしメインハーネスを取り外します。どうやらいろいろと追加したハーネスの絶縁処理がまずかったようです。そういえば、ヘッドライトをHIDに交換してか調子が悪くなったような気がします。消火器の粉が曲者で、水で洗い流したはずが残った粉からさびが発生し大変なことになっていました。

  

・ハーネスをはずしたら、シリンダーヘッドの取り外しに着手します。シリンダーヘッドカバーを空けると・・・なんと、チェーンテンショナーのスプロケットが丸坊主に!減速時に「ゲロゲロ」音がしていたのは、これが原因だったようです。ヘッドを空けて正解でした。こんな状態で走っていてチェーンが駒飛びしたら、バルブとピストンがぶつかって大変なことになるところでした。こんな状態で最高速を出していたなんて・・・・

  

・いよいよシリンダーヘッドを取り外します。ご覧のようにインレットバルブにはカーボンが付着しています。きっとポート側にはてんこ盛りのはず。これが始動性が悪い原因だと思われます。シリンダーヘッドを1週間ほど洗浄液(ケーエムクリーンKMC-500)のお風呂に入れておきました。

  

・シリンダーヘッドがきれいになったら、バルブを取り外します。バルブを取り外すためにバルブスプリングコンプレッサを購入しました。取り外したバルブはどのシリンダーか判らなくならないように角材に穴を開けて保管します。

  

・バルブに付着したカーボンは、ボール盤にバルブをセットして金タワシで磨きます。本来は擦り合わせをするべきなのでしょうが、コンプレッショんは低下していないので省略(本当は面倒くさいだけ・・・)します。

  

・ピカピカになったシリンダーヘッド。燃焼室もポートもピカピカです。せっかくだから、ポート研磨でもすれば良いのでしょうが次回のミーティングまで時間がないので(やっぱり面倒くさいだけ・・・)省略します。

  

・バルブを組み付ける前に、バルブステムシールを交換します。今回、シリンダーヘッドを開けるにあたりガスケットセットを購入しました。バルブステムシールはプライヤーで取り外します。組み付けは指で押し込めばOKです。

  

・バルブを組み付けたらシリンダーヘッドを組み付けます。今回、KTCのトルクレンチを購入しました。奮発してデジタルを・・・結構、やみつきになります。M6のボルトまでトルクをとってしまいます。トルクをセットして規定トルクになると「ピッ」と音が鳴って知らせてくれます。シリンダーヘッドボルトは2回に分けて締め付けます。当然、内側から締めていきます。スタッドが折れることがあるらしいので「ドキドキ」しましたが無事に作業を終了しました。

  

・シリンダーヘッドを組み付けたら、カムシャフトを組み付けてチェーンを取り付けます。削れていたチェーンテンショナーは「ひろみっちゃん」から中古を譲っていただきました。タイミングを間違えると大変なことになるので、整備所を何回も確認しながら作業しました。ゆっくりクランクを回してバルブとピストンが干渉しないことを確認してヘッドカバーを取り付けて作業終了です。

  

・エキパイのガスケットがへたっていたので新品に交換。カラーも新品に交換しました。古いカラーは高さを削ってあるらしく、新品に交換すると、スタッドにナットがかからないのでスタッドを抜いてボルトで締め付けることにしました。

  

・エキパイを取り付け、キャブを取り付け(キャブのオーバーホールは整備記録6参照)、ラジエターを取り付け、ハーネスを取り付け(写真がない・・・)たら、ほぼ作業は終了です。ハーネスはヤフ○クで手に入れました。

  

・作業が完了したのはミーティングの1週間前。ヨシムラのスピードメータは配線がショートしたためにメーター内部のICがパンク?して作動せず。燃料計もセンサーがおかしい様で作動せず。水温計もセンサーの根元で配線が切れて作動せず。とりあえずカウルをつけて近所を試走。とりあえず走れるようなのでぶっつけ本番でミーティングに参加しました。

  

・ところが・・・
キャブがオーバーフロー!
ハンマーでたたくと漏れが止まる?
何とか名古屋を往復することが出来ました。
しかし・・・エンジンを始動すると白煙???
まだまだトラブルは続きそうです。